グーグルの株価高すぎる?

 今週のバロンズ誌(ダウジョーンズ社が発行している投資家向け週間新聞)でグーグルに関する興味深い記事があった。
 400ドルを突破した同社の株価について懐疑的なアナリストがいうには、米国では今後ブロードバンドの普及が進むことでリスティング広告も伸びるが、それ以上にフラッシュなどを使った派手なネット広告の伸びが大きくなるというもの。要するにグーグルは今がいいだけで今後はヤフーやMSNの方が期待できるということらしい。グーグルがどんどんサービスを拡充していっても、その先には必ず手強いライバルがいるはずなのでそううまくいかないのではないか?という指摘もあった。
 例えば無線インターネット接続サービスを始めるといっても、ヤフーもネット接続サービスを始めるのでいずれにせよ競争激化することになることは確かかもしれない。日本でも無料インターネット接続サービスも過去にはあったが広告が集まらなくて失敗したけど、グーグルには強力な検索エンジンなどを始め広告を集められるビジネスモデルが構築されている。全米規模で集められたネット接続サービス加入者のデータも当然ながらリスティング広告の精度を上げることに役立つ。シナジー効果が十分にある。無料ネット接続サービスをできる企業はなかなか出てこないんじゃないかな?だから競争激化はあるだろうがグーグルにとってシナジーがある限りうまくいくと思う。グーグルがどんどん姿を変えサービスを高度化していっているのに、ウォール街のアナリストの一部はその重要な変化を見落としているんじゃないかな?

Google Faces Stiffer Competition
As Online Advertising Goes Glitzy

GOOGLE HAS MADE SEARCHING web pages an engaging pastime, turning
online direct marketing into a bold and highly profitable business.

The company's shares (ticker: GOOG) have soared nearly fivefold since
its public offering in August 2004, passing the $400 mark last week.
The company, with a market value of $119 billion, should soon surpass
Yahoo! (YHOO) as the biggest online-ad seller. But Google could be
hard pressed to sustain its enormous momentum as Web advertising goes
mainstream and rivals encroach on its paid-search turf.

Competitors like Microsoft (MSFT), Yahoo! and even Google's partner,
the America Online unit of Time Warner (TWX), which all have trailed
in paid search, may turn out to be big winners as major advertisers
move toward glitzy online branding campaigns.